AE86 トラブル集〜実話〜その2


トラブル集i とにかくオイルがよく漏れる

 ボンネットを開けると目に付くのがエンジン。目に付くだけに気になるのが各所オイルの滲み、漏れでしょう。

  1. デスビ周り
  2. 油圧計センサー部
  3. ヘッドカバー
  4. その他いろいろ

 もう既に「エンスー車」の領域に足を突っ込みつつある86を快適に乗り続けて行くにはそれ相応のトラブルに伴うメンテナンスも当然必要ですが1〜3のエンジン周りのオイル滲みは誰しも気づくポイントであり、「走行に支障無ければ気にしない。」とか「それどころではない。」という割り切った考えの人もいるので、今回は「4、その他いろいろ」の部分について。

 AE86のクラッチは油圧式(85はワイヤー式)を採用していますが、これが7〜10万km走行したあたりでかなりの確率で故障(オイル漏れ)します。しかも、漏れる車はマスター(バルクヘッド)側、レリーズ(ミッション)側両方が一緒に漏れている事が多いからタチが悪い。

 86乗りで「そんなとこ見たこと無いぞ。」なんて言うオーナーは少ないと思われますが、足元やバルクヘッドがオイルまみれになっている86はレリーズ側もチェックすること。車をジャッキアップしてミッション横(運転席側)のシリンダー先端のゴムキャップを指で浮かすとオイルが垂れてくるでしょう(笑)。

 ちなみにトヨタから出ている整備解説書には「分解してオーバーホールを..」と書かれてありますが、なんせ本体自体が古いので素人はオーバーホールするよりも部品交換する事をお勧めします。(私は以前オーバーホールしたが、すぐにオイル漏れしてしまって結局部品交換するはめに..。シリンダー内が錆びてたんです。)

 私は86に乗り始めた5年ほど前に、走行約7万kmで通勤途中クラッチが切れなくなり(当然シフトも入らない)JAFのお世話になったことが(^^;)...。まあ、ノークラッチ走法というのもありますがセルモーターも弱っている86のノーマルセルでは至難の技であると思います。

 また、交換されたマスター側のシリンダーのオイルカップは形状が異なっています(ノーマルが円柱型に対して交換部品はやや下側が絞り込まれた形状になっている)ので、もしこれから購入と言う方は参考にして下さい。

---------------------Y氏からの補足-----------------------
 トヨタ供販で購入できるクラッチマスターカップキットは、上記のとおり対策品が販売されていますが、AE86 前期に関しては対策品を使用してもまたすぐにオイルが漏れてしまいます。
 これは、オーバーホール時にシリンダー内の錆を落としますが、前期ものはその程度では解消されないのが原因と思われます。
 前期の86でクラッチトラブルの方は迷わず、マスター/レリーズともシリンダーASSで新品を使うことを おすすめします。
工賃、部品代とも余分な出費をしなくてすみますよ 。

・・・ちなみに私は、カップキットを使って、シリンダーの錆も落とさず、なんちゃってオーバーホールで対応してます。もちろんバッキバキの前期58年です。良い子はまねしてはいけません。・・・
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トラブル集ii 直進安定性が悪い車(ステアリングがぶれる等)

これまたありがちで原因も数多いのですが

  1. ホイールバランスの狂い
  2. アライメントのずれ、リアラテラルロッドの歪み
  3. 事故車ゆえのフレーム自体の歪み
  4. ベアリング、ステアリング系統のガタツキ

 最近巷に出回っている86本には、「フロントタイヤを交換するときはジャッキアップした状態でタイヤを上下に揺すってハブベアリングのガタツキを点検しましょう。」と書かれています。しかし、通は上下に揺すったついでに左右にも揺すります。これはステアリング(ラックアンドピニオン、タイロッド)系統のトラブルを点検 するためで、特に無理なドリフトで車を酷使するオーナーに結構多い「ラックのガタ」はこれで確認できます。 ステアリングがブレる、コーナーでの挙動がどうもおかしい等の症状がある車は、アライメント云々言う前にハブベアリングも含め定期的に確認すべきポイントです。

 また、ハブベアリングは放っておくとロクな事がありません。

  • ガタツキのあるまま乗っていると、スピンドルが摩耗してしまう。
  • スピンドルを摩耗させたら構造上シェルケースごと交換になりますが、共販ではシェルケース単体を買えなくなったらしい。(ショックとセットのASSYでしか部品が出てこない)

 無駄に出費をした上にいまさらノーマルショックなんてものを抱え込まないため にも解体屋で86のストラットを見つけたら迷わず「買い」ですね。


トラブル集iii やっぱり電気系はだめな車

オルタネーターは前回紹介されてましたが、その他によくあるトラブル。

  1. スターターセルが弱い(有名なトラブル)
  2. イグナイターが突然死ぬ

 峠等で全開走行中にスピンした状態でエンストして怖い思いをした86乗りは 多いと思います。

 86のノーマルセルは熱を持つと始動性が極端に弱くなってきます。 これはもうご存じの通り、対策品(リダクションセル)に交換するか、一度 エンジンを掛けたら止めないようにする。または、怖い思いをしてもそれを スリルとして楽しんでしまうくらいの根性で耐えて行くしかないでしょう。 (逆向きに止まると更に怖いですね。) まあ、温度が下がれば始動するし押し掛けすれば掛かりはしますが...

 イグナイターは点火コイルの上に乗っている部品なのですが、これも10万km あたりで「エンジンのレスポンスが悪くなってきたな〜。」と思っていたら 突然死んでしまう事があります。(点火系部品なのでそのうちエンジンが止ま ります。) やっかいなのは再現性が無いことで温度が下がったら復活したり時間が経つと また死んだり、とにかく解りにくいトラブルであることです。

文章:カウンター大


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